幸村紀吉の為せば成る

幸村敬之の雑記です。為せば成るを座右の銘としています。何事もその気になってやればなんとかなるものです。

幸村紀吉と皮膚

こんにちは、幸村紀吉です。
皮膚に誤って傷をつけてしまったとき、注射針を刺されたときなど痛みを感じますよね。

神経が通っているから痛みを感じるのですが、その神経回路の仕組については完全に解明されていませんでした。しかし、今回発見された事実で重要なことがわかったそうです。

実はこれまで知られていなかった感覚器官が皮膚の内部にあったことがわかりました。「侵害受容グリア・神経細胞複合体」という構造で、心臓や脾臓のような複雑な臓器とは異なり、グリア細胞(膠細胞)という細胞が網状に並んだだけの単純な器官です。このグリア細胞神経細胞を取り巻いていてその働きを助けることが知られています。

今回見つかった器官は皮膚のその側の表皮と呼ばれる層、内側の真皮と呼ばれる層の間にグリア細胞によるネットワークが形成されて、そこから細い繊維のような突起が外側の層に伸びています。

この単純な器官が皮膚を圧迫したり刺したりする刺激によって起こる痛みを感じるために重要な役割を果たしているのだとか。人体については科学も技術もこれだけ進歩している現代でもわからないことがまだまだたくさんあります。こういった研究が進めば新薬や病気の治療に役立ったりするのでどんどん解明されていってほしいなと思います。